産後ケア

産後ケアとは

赤ちゃんの出産には、母体に大きな負担がかかります。そして、出産後もその疲労がすぐに回復されるものではありません。

一方で、赤ちゃんはすくすく育っていきますので、昼夜にかかわらず育児という慣れないけど大変な作業が始まります。

本来は、出産に伴うママの体の負担を考えると産後2−3週間は静養が必要ではないかと言われていますが、実際には長くても1週間くらいで退院し、自宅に戻ることになります。

自宅に戻ること自体は安心感につながる場合も多いと思いますが、場合によってはママ自身が家事をこなさなくてはならないこともあり、ママの体に十分な休養を与えられないケースもあるのです。

こうした状況におかれたママのなかには疲れた心身で育児・家事を頑張りすぎてしまい、それが過剰なストレスになって、体調を崩したり、精神的に不安になってしまったりすることがあるのです。

産後ケアとは、産院を退院したあとに、ママの心身のケアや育児サポートをすることによって、産後も安心して子育てができる支援を行う活動のことです。

その支援の方法は、単なるマッサージなどの身体のケアのみならず、授乳以外は赤ちゃんを預かるなどして休息の時間を確保することや、育児指導、赤ちゃんのケア、心のカウンセリングなど、多岐に渡ります。

産後ケアが必要な理由

妊娠から出産まで長い期間をかけてママの身体はそれまでと大きく変化しますが、出産後1〜2ヶ月くらいにかけてもママの身体の変化は大きいものがあります。

妊娠することで女性の体は赤ちゃんのために母体として大きく変化をします。骨盤が開いたり、大きな子宮を支えるための筋肉だったり、内臓も子宮の拡大により影響を受けます。

また、出産時には、骨盤を大きく開くことによって産道を確保しますし、出産後は子宮内に残った悪露の対応も必要となります。そして、体は妊娠・出産前の体に徐々に戻ろうと変化していきます。

このように妊娠から出産、そして出産後1−2ヶ月間は、ママの身体の変化は非常に大きいものがあります。

そして、もう一つ大きな変化としては、赤ちゃんの存在です。赤ちゃんがお腹にいるときからママの体には様々な変化が起こりますが、新しい命の存在により当然ママの心にも変化が生まれます。

出産後は、疲れの残る身体で待ったなしに、赤ちゃんを育児するという新しいことに対応しなければなりません。このような状況変化の中で、ママの心に起こる変化も非常に大きいのです。

妊娠から出産、産後までの心身と状況の変化に対応するママには相応のストレスと負担がかかります。したがって、心や身体を休める上で休息や他者からの支援が必要なのはいうまでもないと思います。

そこで産後ケアという、支援やケアの枠組み、考え方が生まれたのです。

あけび鍼灸院が提供する産後ケア

あけび鍼灸院では、そうしたママさんたちの支援を行うために産後ケアのプログラムを用意しています。

一般には産後ケアは産後のケアと捉えられることが一般的ですが、産後だけケアをするのではなく、妊娠する前から始まり、出産、そして、お子様が大きくなって独り立ちするときまでの全期間にわたって心身の支援をすることをあけび鍼灸院では基本的な考え方としています。

”産後だけ”のケアではなく、産後を一つのイベント(通過点)として捉えていくことで、育児という大きな視点から、ケアや施術をしていくことが長い目でみたときにママの心身にとって良いと考えられるからです。

あけび鍼灸院では、ママとしっかりお話をさせていただきなら、妊娠前、妊娠中から産後、育児にむけた準備を一緒に考えながらサポートしていきます。

具体的には鍼灸やマッサージを中心とする身体のケア、生活習慣のアドバイスなど、必要な支援やケアの方法を提供いたします。また、産後ケアについての知識や情報、他の施設で受けられるケアなどについてもご紹介していきます。

ママと赤ちゃんが元気に一緒に過ごしていく時間を作り上げるためにあけび鍼灸院は全力でサポートします。

産後ケアのための鍼灸

産後ケアにおけるサポートやケアの手法は様々なことが考えられ、それは鍼灸の施術に限りません。

 
ただ、鍼灸により出来ることも多く、その意味で鍼灸が産後ケアに果たす役割は非常に大きいと考えています。
 
産後ケアのための鍼灸の役割としては、具体的には、筋肉の緊張を緩めることでリラックスにつなげたり、血や気の滞りを解消することで循環をよくして痛みやむくみを和らげたりすることが考えられます。また、鍼灸によって体の状態を少しずつ本来あるべき姿に近づけることで、産後の体の回復を助けたり、体の変化に伴う痛みや負担を和らげることも考えられます。
 
どういった鍼灸の施術が必要になるのか、あるいはどんなケアを行ったのかについての事例については、今後、ホームページの中でご紹介していきたいと考えております。 

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