鍼灸とは?

鍼とは

鍼灸院では、ハリと呼ばれる器具をつかって治療をしますが、必ずしもハリを使った治療を行うわけではありません。
灸とはすなわちお灸と呼ばれるモグサを患部に載せて温める方法です。

まず患者さんが来院されたら、最初に問診をさせていただきます。この問診が非常に重要です。

問診では、具体的な症状、痛みの状態、それが生じている部位を確認させていただき、いつ頃から生じているのか、その他を伺います。
あけび鍼灸院では問診表の記入をお願いしたあと、ヒアリングに加えて、動作確認を行います。この問診、動作確認によって原因をしっかりつかむこと、それがないと間違った方法を選択してしまうことになります。

鍼灸治療自体は、東洋医学の流れが強いのですが、問診や状態の確認や治療方針の決定には西洋医学的に症状をみていく姿勢も重要です。
東洋医学では全体性を見ますが、西洋医学では全体を分解して個別に見ていく特徴があります。全体も部分も両方ともが重要です。

そして、原因として考えられることがわかったら鍼灸治療の方針と計画を決めます。
鍼灸は東洋医学の流れを組んでいるので患部の治療だけに留まるよりは、その周辺の状態を含めてみていきます。
患部だけを治したとしてもその効果は限定的で、再発する可能性が高いからです。

より全体を見て、状態を良くしていくように見ていくのが鍼灸治療の根幹です。

鍼の施術について

鍼灸の治療では「ハリ」を用います。
鍼は、漢字では針ではなく、正式には「鍼」と書きます。

ステンレス製の鍼(長さはざまざまで約40mm~80mm、太さの直径は約0.1mm~0.3mm)を用います。
痛い、というイメージがあるようですが、鍼そのものを指す時は痛みは生じず、無痛です。そこから鍼の先端が患部に到達したときに、鍼が触れたところの状態が悪いと痛みを生じますが、もし異常がなければ、痛みは生じません。痛みを感じるということは、そこは何らかの悪い状態になっていて鍼による刺激に敏感になっていると考えられます。

鍼は経穴と呼ばれるところに刺したり、筋肉の患部に刺したり、と状態や施述の方針によって場所は異なりますが、刺した後に鍼を上下させたり、くるくる回したり、振動させたり、あるいは弱い低周波の電気パルスを加えたり、様々です。直ぐに抜くこともあれば、しばらくの間置いておく場合もあります。

なお、鍼は滅菌されていて、一回限りの使い捨てなので、感染症の心配はありません。

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