野球障害 スポーツ障害例
スポーツ鍼灸 日本の医道社より
滑液包炎型野球肩
滑液包炎の症状には,肩の痛み(特に頭上に腕を上げたとき)および肩の脱力などがある。
通常,痛みは80?120度の肩の外転または屈曲(運動の有痛孤) を行ったときに激しくなり,80度未満か120度以上では最小限か存在しない。
徴候は重症度によって異なる。腱の部分断裂および腱炎も,類似の症状を引き 起こす。
肩関節周囲炎型野球肩(インピンジメント症候群)
上腕骨前部が痛み、投球時に腕を引き上げた時、円運動をする時に痛みを誘発します。腕を内側に捻じった時(内旋運動)に肩を動かす範囲に制限あります。
上腕二頭筋腱炎型野球肩
上腕二頭筋長頭腱炎は20〜40歳代に多く、症状としては肩の痛みや運動制限を訴えます。中には、スポーツ活動時に「コクコク」と言う雑音がすると訴えら
れる方もおられます。診察では結節間溝に圧痛を認め、肩関節の内・外旋(内ひねり、外ひねり)で肩の前面に痛みや雑音を聞き取る事が出来ます。また、時に
長頭腱の肥厚によりインピンジメント徴候(肩を挙上していくと、肥厚した長頭腱が烏口肩峰アーチに圧迫されて痛みを認める状態)が陽性になることもありま
す。中には、この様な状態が長年におよんで上腕二頭筋長頭腱断裂を起こす場合もありますので要注意です。
棘上筋腱炎型野球肩
肩が上がらない、ある角度で痛みがある等、自然軽快しにくい特徴があります。
肩痛みは当初、腕を頭よりも高く上げたり、そこから前へ強く振り出す動作の際にだけ生じます。後になると、握手のため腕を前へ動かしただけでも痛
むようになります。通常は、ものを前方へ押す動作をすると痛みますが、ものを体の方に引き寄せる動作では痛みはありません。炎症を起こした肩は、特に夜間
などに痛むことがあり、眠りが妨げられます。
筋肉群の問題ですので鍼灸治療の効果が出やすい症状です