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様々な症状を示す「不定愁訴」:肩こり編

不定愁訴って何?
肩凝りで困っている、腰痛で困っている、寝れない、理由もなくイライラする。
皆さんも一度は悩まされたことがある思います。
ですが、病院に行って検査しても「異常なし」の検査結果。
だけど、確実に「自覚症状」がある。こまったなあ、ということで鍼灸院に足を運んだという方も多いと思います。
このように、「なんとなく体調が悪いという自覚症状を訴えるが、検査をしても原因となる病気が見つからない状態」のことを不定愁訴といいます。
では、本当に原因がないのでしょうか?
病院で検査されるのは、病的な症状です。
病的ではなければ、「正常」です。
不定愁訴は、いわば病名がつく一歩手前を指していると考えられます。
「これをほっとくと大変なことになるから気をつけてね!」という身体のサインです。
その微妙なサインが出ている状態を「不定愁訴」としてあらわれます。
では、その微妙なサインの正体とは、一体なんなのでしょうか。
肩こりという「微妙なサイン」
不定愁訴といっても、本当にいろいろなものがあり、その症状も様々です。
その微妙なサインの一つが「肩こり」です。
多くの人が経験する症状の一つですね。
肩こりがサイン?肩こりは肩こりでしょ。と思われるかと思います。
いいえ、肩こりは、不定愁訴(ほっておくと大変なことになるよ)であり、「微妙なサイン」なのです。
今回は不定愁訴の特に肩凝りについてお話ししていきます。
まずは肩こりの状態を目で観察してみましょう。
上の図をご覧ください。
赤いラインで引いてあるのは、僧帽筋のラインです。
首が前に出てしまう状況、いわゆるストレートネックが僧帽筋の位置を変えてしまっています。
最近では、「スマホ首」とも言われ、スマートフォンの普及により小さ画面を注視する際どうしても顔だけ前のめりになってしまう事が原因1つとされています。
微妙な違いですが、これが肩凝りを招いています。
特に僧帽筋は、肩周りの筋肉の中でも大きく、首から肩まで伸びている筋肉です。
もちろん僧帽筋だけが肩凝りの原因では無く、状況が複雑に絡み合い肩凝りになってしまいます。
他の働きをしている筋肉に覆いかぶさってしまうと、本来の動きができない上に、他の筋肉の邪魔をしてしまいます。
そうすると、動きに微妙な制限が出来てくる、次に筋線維の動きが悪くなり血流も滞っていく。
まさに凝りの原因なのです。
このような微妙なサインに気がついて対処をしていくことが大切になってきます。
不定愁訴は不調のサイン。単なる肩こりだと思わずに体のサインに気がつくことが第一歩です。
体の状態が気になる方、これってもしかして不定愁訴=サイン?と思われる方、あけび鍼灸院ではお体の状態の検査も出来ますので
お気軽にお尋ねください。