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「二人目不妊」の原因とその対処

不妊治療でよくあるケースの一つが「一人目不妊」ではなく、「二人目不妊」というケースです。
・一人目はすんなり妊娠できたのに、次がなかなかやってくれない。
・一人目が出来てから次の子も妊娠できるだろうか。
・一人目が出来てからしばらく間が空いてしまったけど妊娠できるだろうか。。。
・二人目を望んでから、なかなか出来ない・・・
・二人目が欲しいのに、主人との関係が上手くいかず・・・
様々な理由で二人目以降が授からずに悩んでいるママ
そんな悩みをお持ちの方が意外にも非常に多いのです。
最初の子は妊娠できたのに、次の子を妊娠するのが難しいケース。
あるいは流産を経験し、その後になかなか妊娠出来ないケースなど、様々です。
二人目の不妊になりやすい要因
1.一人目の時より年齢が上がっている。
2.ご主人との夫婦関係が減ってきている
3.一人目の時と環境が違う
一つひとつの要因について見ていくことにしましょう。
1.一人目の時より年齢が上がっている
これがもしかすると一番多いケースなのかもしれません。
例えば、女性が一人目を30歳で出産していれば、年子(としご)を望まない限り、32歳からが次の妊娠に向けた年齢になります。
出産時の年齢が上がるということは、妊娠年齢も当然あがっており、妊孕率(にんようりつ、妊娠のしやすさ)が下がってくることになります。
一般的に35歳からを高齢出産と言われておりますが、35歳以下であっても年齢が上がれば妊娠可能率も下がってきます。妊娠率は年齢が若ければ若い程、高くなっております。
男性の場合は女性ほどは生殖能の低下(例えば、精子の運動能の低下)が著明には出ませんが、フレッシュで新鮮なものをほど美味しいのと同じで、精子も年齢が若いほど、粋(いき)が良く、妊娠率が高くなります。
女性の場合は、年齢と妊娠の関係性はより顕著ですので年齢はひとつの指標になります。
2.ご主人との夫婦関係が減ってきている
一般に、ですが、付き合いたてのカップルは、ドキドキ・うきうき・ラブラブですね。お互いを思いやり、愛を確かめ合う行為をします。その頻度も相対的に高いことが知られています(多くの人が感覚的にも納得出来るのではないでしょうか)
ところが、めでたく夫婦になって家庭生活を共にしていくと、状況は変わっていくことが多いようです。自分の我(が)が出てきたり、ラブラブな気持ちよりも、お互いの生活感の違いに戸惑ったり、だんだんと慣れてきてしまったり。。。。
そうなってくると最初の頃のように愛を確かめ合う行為が、”相対的に”減ってくることが多いようです。もちろん、ご夫婦によりますが。。。
不妊に悩んでいるカップルや女性のお話を伺っていると、どうも夫婦関係にも課題があることも多いようです。
最初の頃と変わらずにラブラブでいることが理想ですが、なかなか難しいこともあるようです。
大切なのは、スキンシップにどうお二人で向き合っていくのか、ということ。
そして、お二人でそのスキンシップに対してオープンに話し合える関係性にあるかということ、そのあたりが重要なポイントのなります。
妊娠しやすい期間だけ、行為をしているようでは少し足りないのかもしれません。
普段からどれだけ愛情をもってスキンシップが出来ているか、それも非常に重要だと思います。
2.一人目の時と環境が違う
最後の要因は、意外にも見過ごされがちです。
一人目が生まれた時とは、ご家族の状況や、ご本人のお身体の状況、それ以外にも様々な環境が異なっています。
例えば、30歳前後で一人目を妊娠、出産された後はママご本人も含めて、30代に突入されているので、お仕事の状況としてもまさに働き盛りのはず。となると気持ちも子育てだけに集中とはいかず、かといって20代の頃のように体力も気力も有り余っている、というほど元気でもない。そして、すくすくと大きくなっていく一人目の成長も支えないといけない。。。
そんなことがたくさんあるはずです。
30代になり、状況が変化したでも気持ちは20代のまま、一人目の妊娠の頃のまま、そういう方があまりにも多いように思います。
まずは落ち着いて状況の変化について棚卸しをして、整理されることが大事ではないでしょうか。
二人目の不妊を乗り越えるためには
ここまで見てきたように二人目の妊娠にもいろんな要因があります。
ここでは3つほど主なものを見てきましたが、体の変化や状況の変化はこれに限らず、他にも様々なケースがあります。
ただ、共通して言えることは、状況の変化に対して、どれだけ正確にしっかりと認識を持てるか、ということが大事ということ。
状況が変わっているのに、昔のままでいたら、それは状況に条件があっていないミスマッチの状態となり、妊娠する確率も相対的に下がってしまいます。
状況のあわせた妊娠しやすい環境、体づくりが求められます。
状況や環境というは、一人ひとり違うものです。そして、状況や環境にあわせてご自身を適応させていくことが必要です。
適応にあたっては、意識や努力によって変えられるもの・変えられないものがあります。
大切なことは、その「変えられるもの」にフォーカスして適応をしていくこと。「変えられないこと」を無理にやっても、どこかにかならず歪みが生まれます。
あけび鍼灸院では、一人ひとりのお身体の状態を確認させていただき、その人にあった体づくりのアドバイスと施述をさせていただきます。