【解説】自律神経とは何か?自立神経はなぜ重要なのか。

現代人にとっての自律神経の重要性

ストレスの多い現代。そのストレスに関連しているのか、「自律神経が乱れている」とか「自律神経を整えることが大事である」とか、あるいは「自律神経失調症」という病気など、自律神経にまつわる話題が巷にはあふれています。

多くの方が一度は「自律神経」という言葉を聞いたことがおありになるはずです。

しかしながら、自律神経とは何なのか、なぜ自律神経が重要なのか、それについて答えられる人はそう多くないのが実態です。

そこでここでは自律神経とは何なのかを具体的に考えてみましょう。
その上で、自律神経が体や健康に果たしている役割から、なぜそれを整えることが大切なのか、効果があるのかを考えてみたいと思います。

神経とは何か?

 
自律神経の前に、まずは神経についておさらいしておきまししょう。
神経と聞いて、どんな言葉が頭に浮かぶでしょうか。

・自律神経
・副交換神経
・神経質
・神経衰弱

などでしょうか。

そもそも神経とは、「脳や脊髄を中心に、体のあちこちに、隅々まで張り巡ぐらされた、身体中の細胞や様々な組織と連絡するためのネットワーク」です。

神経には、脳や脊髄(せきずい)などの体の隅々から集められた情報を取り扱う中枢神経(ちゅうすうしんけい)と、体のあちこち隅々まで張り巡ぐらされて身体中の細胞や様々な組織と連絡している末梢神経があります。

【中枢神経】
中枢と呼ばれるだけあって、神経のネットワークに対して司令を出す役目を担っています。脳と脊髄がその対象です。体の機能を制御している非常に重要な臓器なので、脳のほうは頭蓋骨で外から衝撃を吸収できるように守られており、脊髄は背骨によって守られています。

【末梢神経】
中枢神経とつながっており、中枢神経からの指令を体の隅々まで伝える役割と、逆に体の各器官からの情報を中枢神経に伝える役割の両方を担っています。情報伝達係とのしての機能が主になりますが、それ以外の機能もまだ解明されていないことが多いです。
末梢神経は、さらに運動神経と自律神経の二つに分類され、それぞれに果たす機能が異なります。

自律神経ってなに?

神経は中枢神経と末梢神経に分かれており、末梢神経はさらに運動神経と自律神経の二つに分かれていると書きました。
では、自律神経とは一体どのような役割や働きを持っているのでしょうか?

そもそも「自律」とは、簡単にいうと自分のことを自分で管理・コントロールするという意味です。
つまり、自律神経とは、その神経自体が自ら何かを管理・コントロールしている、という意味になります。

私たちの体を動かす時に、大きく二つの分類があります。一つは自分の意志で動かせる部分です。そしてもう一つは自分の意思では動かせない部分です。

例えば、私たちの指、手足、目などは、何かの病気にかかっていたり、怪我などで動かせない場合を除いて、自分が動かしたいように、動かすことができるはずです。つまりこれらが自分の意思で動かせる部分ですね。

しかし、心臓が血液を送り出す動きや胃腸が食べ物を消化してくれる動きは、自分の意志でどうにかすることはできません。何も意識しなくても動き続けてくれるし、働いていてくれている。このようにに、自分の意思とは無関係に動いているもの、それを管理したり制御していうのが自律神経です。私たちの意識や意思と無関係に自律的に動いているという点で、「自律神経」よ呼ばれるのです。
 

自律神経はなぜ重要なのか?

自律神経は、自律的に働いているため、私たちの意識や意思とは無関係に動きます。
もちろん、気分によって動きが変わったりはするのでしょうが、基本的には生命活動が止まらないように”自律的”に働きます。そのおかげで私たちは頑張って意識して心臓を動かしたり、胃腸に働くように命令したりしなくて済みます。

したがって、寝ている間も心臓の動きは止まりませんし、呼吸も続いていきます。食べ物を食べたら何も意識しなくても消化されて、栄養は体に吸収され、体の隅々に運ばれます。これらも自律神経の働きがあるからです。

自律的に働いてくれる自律神経があるから、私たちは意識をずっと集中していなくても生きていけます。
これが一日中、「心臓動かさなきゃ」と思い続けないと動いてくれいないとしたら、もう耐えられないですよね。
人間に限らず、動物も同じように自律神経の働きによって、生きています。

このように自律神経は、生物にとって、非常に重要な存在なのです。

自律神経は自律的なので、基本的には何もしなくてもいいのですが、乱れてしまうことがないわけではありません。

人間は様々な形でストレスを外部から受けます。心地よいものから、そうでないものまで様々です。
また体の状態も変わりますね。疲れすぎてしまうこともあるでしょうし、興奮状態になってしまうことも。

このような、人間の体に与えられるストレスや体の状態の変化により、自律神経も影響を受けてしまうことがあります。それでも自律的に働くことはやめないのですが、問題は、ストレスや体の状態の変化は、自律神経の働きを乱すことがあります。

例えば、自律神経の一つの機能に、暑くなったり寒くなったりした時に、体温を調整させることがあります。気温の変化に対して、血管を収縮させて血液の流れを変えたり、皮膚を収縮させたり、汗をかかせたりするのも自律神経の働きです。

しかし、何らかのストレスによって、自律神経が正しく働かない状態になると(自律的な働きが乱れる)、暑いのに汗がでなくなったり、寒く感じたりすることもあるのです。

自律神経はなぜ乱れるのか、どのくらいのストレスで乱れるのか?という詳しいことはまだはっきりとはわかっていないのが実態です。実際には、一人ひとりによって、その程度は大きくことなることが知られています。

しかし、どんな人でも自分の許容以上の刺激やストレス、体調の変化によって、自律神経は乱れ、それによるさらなる不調に繋がることがわかっています。体調の変化も影響するので、自律神経だけを正常に保てばいいということではないですが、自律神経という自分の意思ではどうすることもできないものに対して、良い状態を保つにはどうしたらいいのか、それを考えてみることが大事です。

自律神経は通常の状態では正常な働きをしてくれます。
もしかしたら自律神経が乱れているかもしれない、と思うようなことがないか、まずは確認してみることがいいでしょう。例えば、以下のような症状が出ていると自律神経が乱れつつあると言えるかもしれません。

・不眠:最近、眠れない。寝つきが悪い。
・体がだるい、疲れやすい。
・頭痛、めまい、立ちくらみ。
・耳鳴りがする。
・目がよく疲れる、乾く
・汗が出ない、汗がいつもより多く出る
・動悸がする、胸が苦しい。
・口がよく乾く、食べ物の味がよくわからないときがある。
・手足がしびれる、冷える、ほてっている
・手足が怪我もないのに痛い
・何となく不安な気持ちになる、イライラする
・集中力が続かない
・肩や首がこる
・首や背中が痛む

上記は他の病気にも当てはまるような症状ですが、まずはあてはまるものがないか、一度確認してみるといいでしょう。
確認する際のポイントは、「いつもの元気な時と比較してどうか?」という視点でみていくことです。
いつもより何かおかしい、そういうことが何日もつづいていると自律神経が乱れている可能性があります。

自律神経が乱れているからといって、すぐにトラブルにつながるわけではありません。しかし、自律的に働いてくれているものなので、長期間の乱れが続くことによって、他の様々な体の器官に不調が及びはじめる可能性があります。

 

交感神経と副交感神経とは?

自律神経の働きや役割についてみてきましたが、実は自律神経はさらに二つの種類にわかれています。
それが、交感神経と副交感神経です。
交感神経と副交感神経の役割は大きくことなります。
交感神経は、活発な活動を行うときに使われる神経です。動く、走る、頭を使って考える、人と話す、知的な活動をするという時によく働きます。また、危険を察知して、何かから身を守る時に緊張状態になりますが、その時にもよく働く筋肉です。この危険を察知する時に働く作用は、おそらくまだ人間が今のような生活をしておらず野生の中で野生動物などに襲われる危険の中で暮らしていたときに必要なものだったと考えられています。
一方、副交感神経はその逆のような役割で、リラックスした状態で活動が見られます。
例えば、筋肉の緊張を和らげたり、呼吸や心拍を穏やかにしたり、血管を拡張させて緊張を和らげたり、睡眠をうながしたりするときに使われます。
交感神経と副交感神経はどちらもなくてはならないもので、状況に応じて使い分けされています。どちらが優勢になるかは状況によって大きく変わり、互いにバランスをとっています。

自律神経を考える上では、この交感神経と副交感神経のどちらがどのように働いているのか、どのようなバランスになっているのかも重要なポイントです。
なぜなら、例えば、自律神経のうち、交感神経のほうががずっと優勢の場合、常に体が緊張状態になっていて、ストレスを感じている状態である可能性があるのです。先に述べたように自律神経は自分の意思では制御できないものなので、常に緊張をしていたとしても緊張するな!と命令して言うことを聞かせることができません。したがって、交感神経が優位のまま、つまりアンバランスな状態が長く続いていく可能性があるのです。
それによって緊張状態が長期間続くことになり、体が次第に疲弊し、イライラしたり、疲れやすくなったりする可能性があるのです。
そのような場合は、交感神経のスイッチをオフにして、副交感神経を優位にするような何かしらのサポートが必要になる可能性があります。
もちろん、副交感神経が優勢の場合も同じで、本来は緊張して活発になっていないといけない時にだらっとしてしまい、例えばスポーツで本来のパフォーマンスが発揮できないということもあるでしょう。
理想は、意思でコントロールはできなくても両者のバランスを上手にとっている状態が望ましいと考えられます。

あけび鍼灸院の考える自律神経のあり方

ここまで自律神経について解説してきました。
一口に自律神経といっても、様々な分類があり、働きや役目も様々です。何よりもポイントは自分自身の意思の力によって、管理することができないが、その乱れは心身に影響を及ぼす可能性が高いということです。

あけび鍼灸院では、自律神経は非常に重要だと考えています。
なぜなら、自律神経の乱れ、特に交感神経と副交感神経のアンバランスな働きや状態が引き起こす心身のトラブルというのが非常に多いとと考えられるからです。

たとえば、アトピー性皮膚炎の原因の人にストレスによるものが挙げられますが、常に何かに緊張してしまっている交感神経優位な方は筋肉が硬く、血流が悪いことがほどんどです。その場合、体の血の巡りや水分の巡りが非常に悪くなり、その結果新鮮な酸素や栄養が皮膚の細胞に供給されないことによって、アレルギーを冗長し、それが皮膚に出る形としてアトピー性皮膚炎にもつながるのではないかと考えています。

しかし、問題は自律神経は、自分の意思ではコントロールすることができないということです。
しかし方法はあります。

それは、体にアプローチして、体の緊張を解くことによって、自律神経の状態を整えることです。

あけび鍼灸院では、モーションセレクトセオリー(SMT理論)という現役アスリートやモデルなどの体をいつまでも若々しく保っている人たちの動きを研究し、健康な体は日常でどのような動きをすることによって作られるのか、またどのような動きをすると衰えていくのかを体系化しました。
 
あけび鍼灸院ではSMT理論を中心に、鍼灸やマッサージ、ピラティスなどの理論も組み合わせて、体の緊張を解し、それによって副交感神経の働きが戻ってくるようにバランスを整えるなど、のメソッドを提供しています。

基礎となる体の健康状態の改善から、鍼灸による体質の改善、心身のストレスのリリースなど、個別にご提案差し上げることが可能です。
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