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スタッフ中島です。
今回もちょっと視点を変えて、顎の骨格とアトピーの関係性についてお話ししていこうかと思います。

アデノイド顔貌(がんぼう)と呼吸の関係

いきなりですが、アデノイド顔貌(がんぼう)という言葉をご存知でしょうか。

アデノイドというのは、鼻と口の奥にあるリンパ組織(咽喉扁桃腺、口扁桃線)のことです。この組織は成長と共に肥大化することが知られているのですが、咽喉の奥、鼻の奥の方のほうにありますので、肥大化に伴って、鼻詰まりが起きやすくなります。その結果、鼻詰まりで苦しくなる呼吸を楽にするために口呼吸がメインになっていきます。

口呼吸がメインになっていきますと、骨格も口呼吸に適した形に変化していきます。
その結果、下顎の骨が後退し(咽喉の方に近づく)、上顎の骨が前に出ていきます、つまり出っ歯のように見える形に変化していきます。
そして、唇が突出し、顎がない見える様子となります。これをアドノイド顔貌(がんぼう)と呼びます。

実はアドノイド顔貌(がんぼう)は日本人によく見られるのですが、私もそれで悩んでいました。

骨格の問題だと思い込んでいましたが対策方法があると知っていざ実践!
それは「あいうべ体操」です。

https://mirai-iryou.com/aiube/ みらいクリニック あいうべ体操のページより

その名の通り、口を大きく開けて「あ、い、う」そして舌を顎につけるようにべーっと出します。
それを一日30回。実際にやってみると大変ですが、実践した当日より気道が広がり鼻呼吸が楽になったのです。

それだけではありません。顔貌にも変化が現れ始め、垂れさだった下唇がしまいこまれ横顔もシャープに!
すごい!これにて一件落着!

…と思っていましたが、ここからが本題です。

アデノイド顔貌(がんぼう)により起きえるアトピー

先ほど出てきた「アデノイド」ですが、成長と共に肥大化することが知られており、だいたい2〜5歳にかけて大きく肥大します。
その肥大が過剰になってしまうことで、睡眠時無呼吸症候群、中耳炎なども併発してしまいます。

それだけでなく、アトピーにも関与していると考えられています。

アデノイドの過剰肥大や、口呼吸が優先になることによる口腔粘膜の乾燥などで、慢性的な扁桃炎が引き起こされます。
その結果、鼻腔や口腔のリンパ組織が免疫異常を起こすと言われており、その結果がアレルギー発症に関与しているのではと考えられています。

呼吸系というのは常に動いていますので、口腔や鼻腔を含むこれらの呼吸系の免疫異常はアトピーに対して大きく影響すると考えられます。

私の場合、風邪を引く度に、扁桃腺が腫れやすくなり、血とウイルスが固形状になったこの世のものとは思えない痰が出ていました。 また、口呼吸のためか、ぼーっとしていると、自然と口が開き、父によく注意されたものです。

顎がなくなり、なんとなく不機嫌そうに出た唇。自分としてもなんとも嫌な気持ちでもう治らないものだと思って諦めていました。

この顔貌は見た目だけの問題だと思っていたのですが、体の機能としてもアレルギーの過剰反応など、こんなに弊害が出ていたとは、考えたこともありませんでした。

呼吸の改善は骨格や筋肉で改善でき、それがアトピーの改善にもつながる。

東洋医学的には、「肺」が弱まると、皮膚に影響が出てくると言われています。
ここでいう「肺」とは、広義で「呼吸器系」を表します。

今回の述べてきたアデノイド顔貌(がんぼう)と呼吸の関係のように、「呼吸器系」といっても、単に器官としての肺や鼻、口とだけではありません。口や鼻の形状がどうなっているのかを確認していく必要があります。そして、その形状を作り出している骨格や、その骨格に関係する筋肉がどうなっているのかをよく見ていく必要があります。

鍼灸では呼吸に関連する筋肉にアプローチすることができますから、呼吸に関連して生ずるアトピーやアレルギーの改善を図ることが可能と考えられます。

東洋医学の一つとして発展した鍼灸ですが、昔の人は、「肺」という形で呼吸系とアレルギーの関係性に随分早く気づいていたのだと思われ、東洋医学の奥深さに感動します。

このように、アレルギー一つとってもその症状がどのように生じるか、ということは幾つかの要素が関連していることが多いのです。
一つのことを変えるだけではなく、全身の関連性を見ていく。その結果、根本的な改善に近づきます。
そして、このような知恵を知っていれば、いつからでも変われます。

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